- いっしき
- I
いっしき【一式】〔「一色(イツシキ)」と同源〕必要なものひとそろい。 関連するものすべて。II
「書類~」「婚礼道具~」「夫~の世話は女房の役目である/二人女房(紅葉)」
いっしき【一職】(1)中世後期における土地所有の形態を示す語。 先祖より相伝してきた土地, また, それに対する権利をいう。 一跡。(2)「一職支配」の略。IIIいっしき【一色】(1)一つの色。 ひといろ。「~ニソムル/ロドリゲス」
(2)一つの種類。 また, 一つの品。「嫁入りの時の諸道具を~も散らさず/浄瑠璃・鑓の権三(下)」
(3)ひたすら物事をするさま。 いちず。「試験の時だけは, …~に, 血眼になつて/平凡(四迷)」
(4)「一式(イツシキ)」に同じ。「嫁入道具~積かさね/浄瑠璃・鑓の権三(下)」
(5)華道で, 一種類の草木をつかっていけること。「~の立花」
~一香(イツカ)無非中道〔仏〕「摩訶止観(マカシカン)」中の語。 いかなる存在も真理である中道ならざるものはないこと。IVいっしき【一色】室町幕府四職家の一。 清和源氏。 足利氏の支族。 三河国吉良庄一色を本拠地とし, 最盛期には三河・若狭・丹後三国の守護となり, 幕府内でも重きをなした。 一七世紀半ばに断絶。Vいっしき【一色】愛知県南部, 幡豆(ハズ)郡の町。 知多湾に面し花卉(カキ)栽培が盛ん。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.